社会にまつわることを書くブログ

歴史や地理をもう一回勉強してみたい、あるいはこどもに簡単に教えてあげたい、というひとのためのブログです。筆者の備忘録でもあります。

世界史が始まるとき①エジプト

みなさんが、中高生のころ、社会科の授業って退屈なものが多くなかったですか?

 

歴史や地理が好きな人は、もちろん楽しかったと思いますが…(笑)

 

ここでは、この社会科の授業のうち歴史や地理について、もう一度勉強したいとか、子どもに聞かれたけどどのように説明していいかわからない、というような悩みに現役塾講師が答えていきます!

 

「世界史」という言葉を聞いたとき、ぱっと思い浮かべるのは、どこの歴史でしょうか…?

大部分の人が、ローマ帝国のように欧米の歴史を想像したと思います。

(アジアの歴史(特に中国や韓国など)は、身近すぎて世界史としてみるときにはあまり想像しませんよね。)

しかし、文明のはじまりである「四大文明」は、アジアやアフリカでも生まれているのです。

 

 

[エジプト古代文明]

 

この文明のうち、今回はエジプトで発生した文明について紹介します。

 

まず、確認なのですが…エジプトってどこにあるかご存じですか?

 

この国、アフリカ大陸の北部にあるんです。

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エジプトは、ヨーロッパからほど近い位置にあります。

 このエジプトで栄えたのが、エジプト文明です。

 

エジプト文明は大きく分けて三つに分けることができます。

古王国時代(前27C~前22C) 都:メンフィス

我々の良く知る「ギザの三大ピラミッド」が造られました。

ギザは、メンフィスから少し北に行ったところにあります。

 

②中王国時代(前21C~前18C) 都:テーベ

中央アジアからやってきた遊牧騎馬民族であるヒクソスに侵入されて滅亡しました。

 

新王国時代(前1567年ころ~前1085年ころ) 都:テーベ

有名なツタンカーメンが生きていた時代です。三大ピラミッドができてからなんと

1000年の月日が経っています!

よく同じくくりで話されますが、時系列には注意が必要です!

 

これらの王朝では、ラー神やアメン神を主神として様々な神をまつっていました(いわゆる多神教というやつです。ホルスなんてのもいますね)。

エジプトの王であるファラオは、彼らの声を聴くことができる者として崇拝されていたんです。

これを「神権政治」と呼んだりします。

神様のご意向に沿った政治をしているのだから偉い、というやつですね。これは非常によくできた制度だと思います。

 

しかし、神権政治を行っていると、神官と呼ばれる人々の権力が強くなりすぎる…

 

そのため、新王国時代になると、ツタンカーメンのパパであるアメンホテプ四世が、「アトン(アテン)神のみをまつろう!」と言い出します。一神教にシフトしようってやつです。本人は名前も「イクナアトン(イクナートン)」に改名してしまいます。

 

これをアマルナ革命と言います。

 

しかし、よく考えてみてください…

次の王様は、ツタンカーメンです。ツタンカーメン⇒ツタンクアメンなのです。

まあ結局失敗してるんですね。

 

こののち、この地域は、「海の民」と呼ばれるよくわからない人々によって滅ぼされることになるのです。